わが社の事業は3タイプシステムソリューション編

教育・研究機関で実績を重ねてきた「システムソリューション」

DEC社製 コンピュータ「VAX780」

理経のシステムソリューションは、1964年、日本初のDEC社製ミニコンピュータPDP-5を東京大学原子核研究所へ納入したことから始まります。

1979年、DEC VAX780の1号機を基礎生物学研究所に納入。1993年、奈良先端科学技術大学院大学に電子図書館システムを納入。2006年には、かずさDNA研究所にゲノム解析用電算機システムを納入するなど、多くの教育・研究機関市場での実績から「文教の理経」と呼ばれることもありました。

最近では、大学などの教育機関向けに、HP社とともに、広大なキャンパスを網羅する無線LANサービスを実現しました。

歴史の流れのなかでDEC社はどうなったかと言うと、コンパック社に吸収され、そのコンパック社もHP社に吸収されてしまいした。取り扱う製品のメーカー名は変っていきましたが、ITに関連したシステムソリューションを提供する理経の姿勢に変化はありません。

学生データを一元管理!成績アップもサポートする「入試・教務システム」

現在、教育・研究機関、官公庁向けに、教務システム、認証システム、セキュリティシステムなどのソリューションをお客様のニーズに合わせて、システム企画から設計構築、運用保守まで一貫して提供しています。

CampusMagic管理画面例

教育機関向けでは、特に入試・教務システム「CampusMagic」の販売に注力しています。

「CampusMagic」は、バリアントソフト株式会社が国立高専での50%の導入稼動実績と長年培われてきたノウハウを元に、高等教育機関向けに開発したパッケージです。学生一人一人のカルテを作成し、履修登録、出席管理、成績データ管理など、学生ごとのデータを一つの画面で管理できるシステムです。以前導入した某歯科大学の国家試験合格率が18位から4位に上昇した実績もあります。皆さんの母校やお子さんの学校でも、「CampusMagic」が成績アップのお役に立っているかもしれませんね。

今話題の3次元CAD、3Dプリンター

3Dプリンター 造形物

製造業向けには、PTC社の「3次元CAD」や海外メーカーの3Dプリンターの提供をしています。3Dプリンターは電気量販店やインターネットでも購入出来るようになり、家庭用のものまで登場して話題になっていますね。理経では製造業のお客様のニーズに応え、プリンターからその周辺装置や設計・生産システムの管理ツールを提案しています。3次元CADや3Dプリンターを導入したお客様から、「製品開発期間を短縮できた」「デザイナーが思いついたアイデアを短時間で造形できた」など喜びの声をいただいています。

最近ではCADデータの情報漏洩対策として、デジタルアーツ社のファイルセキュリティソリューション「Final Code」の取り扱いを開始しました。社外に提供した重要ファイルやCADデータの暗号化(パスワードレス)、100%ファイル追跡に加え、リモート操作で相手に渡したファイルをいつでも削除できることが特徴のセキュリティソフトウェアです。

新しい買い物スタイルの提案「オムニチャネルソリューション」

皆さんは、実際のお店では商品を見るだけで最終的な購入はネットショッピングで、という経験はありませんか?これを「ショールーミング」と言います。デパートや家電量販店などの小売店では、来客はあるのに売上に結びつかず、対応に困っているそうですが、今「オムニチャネル」というキーワードが話題になっています。大手小売り企業や大手化粧品メーカーが取り組みを強化する、と大々的に打ち出したのがこれです。WEB、通販、実際の店舗などのすべてのチャネル、販売経路を連携し、顧客がどこで買ったのか、ということを意識させない新しい買い物のスタイルを表す言葉です。

O2O(Online to Offline)もその一つですが、オムニチャネルはこの拡大版と言った感じです。小売店などでは「オムニチャネル」をキーワードに「ショールーミング」による売上減少に対する取り組みを始めていて、理経では、これからのオムニチャネル時代に対応した海外の優れたソリューションやサービスを提供しています。その一つとして、ハイブリス社の「hybris オムニチャネルソリューション」をこのビジネスに注力する民間企業に提案しています。とても反響がよく、今後はさらに期待が高まりそうです。

このように理経の「システムソリューション」事業では、ITの発展に伴い時代に即した製品を探しだし、技術開発力・企画力、さらにコンサルティング能力を最大限に活かしたソリューションをお客様に提案し、新たな課題に応えていきます。

理経で取り扱うシステムソリューションはまだまだありますが、今回は今期注力している製品に絞ってご紹介しました。

(2014.10.8 掲載)