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ニュースリリース
理経、顔認証技術を利用した二要素によるユーザ認証システムを開発・提供開始 ~高精度・高速な認証と高い安全性を実現し「なりすまし」を防止~

株式会社理経(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 猪坂 哲、以下 理経)は、顔認証技術を利用し、利用中の既存アプリケーションのユーザ認証を二要素で行うための、なりすまし防止に有効なプラットフォームの開発・販売を開始したことを発表いたします。

新製品概要

本製品は、使用時の認証を一要素のみで行っている既存アプリケーションに対し、顔認証技術を用いて二要素認証にするためのプラットフォームです。アプリケーションの起動時または認証操作時に、ユーザIDに加え顔認証を連携してユーザ認証を行います。ユーザID認証と顔認証を一貫して行うため、ログイン時の煩雑さがなく、スピーディかつセキュアな二要素認証を実現します。

また顔認証に加え、能動的に顔を左右に動かすことで生体認証を行うこともできます。これにより、顔写真をかざすなどのなりすましを効率よく防止します。

この認証方式は、PCやスマートフォン、タブレットなどに内蔵されているカメラを用いて行うことが可能であり、生体認証で用いられる特別なカメラなどの機器の導入の必要がないため、これまでの環境を大きく変えることなく導入できます。

 

システム構成図

システム構成図

特長

・柔軟なインタフェース

既存アプリケーションから利用するためのAPI(※1)を用意。アプリケーションがAPIに対応できない場合、ログイン画面に自動入力で対応。

・端末に搭載のカメラで認証
PCやタブレット、スマートフォンに搭載された標準カメラで認証可能。

・マスク対応
高度なアルゴリズムでマスク装着の有無、認証を判断、マスク装着時の誤認証を極力排除。

・生体認証
独自開発のジェスチャー認証により、写真やタブレットに表示した動画をかざすなどのなりすまし認証を防止。また生体判定にある程度の時間を要するAI認証に比べ、ジェスチャー認証は確実に一定時間内で判断するため、認証時間が高速。

※1 API(Application Programming Interface):複数のアプリケーションやソフトウェアを連携・統合する際に使われるツール。

市場背景

現在、アプリケーション使用時におけるユーザ認証は、必須の機能になりつつあります。しかし、従来のユーザIDとパスワードを用いた認証だけでは、必要な情報さえあれば本人以外でもログインできてしまうため、不正アクセスなどセキュリティ面で脆弱性がありました。そのため、ユーザ認証と生体認証(※2)など、二つの要素を組み合わせて本人を認証する二要素認証が推奨されています。

一方で、生体認証の一つである静脈認証や虹彩認証などは、導入に特別な機器が必要となりシステム自体の費用が高額になる上、持ち運びに困難なものが多いのが現状です。
またスマートフォンでも用いられている顔認証は、非常にスピーディな認証が可能ですが、認証には写真などの2次元(平面)のデータを用いるものが多いため、登録された画像データや本人の正面からの写真などをかざせば認証できてしまうケースも見られます。

より精度を高めるためには、立体的な特徴や対象の動きを捉える多焦点カメラやIRカメラと併用する技術が用いられますが、対応していないカメラでは認証できないことが課題でした。加えて昨今のコロナ禍の影響を受け、非接触、マスク装着時の認証も求められています。

理経では、このような生体認証で課題とされていた点を改善した顔認証技術を開発しました。この技術を用いて、高精度で高速、非接触な二要素認証を可能にします。

※2 生体認証:人間の顔や虹彩(眼球の色がついている部分)、静脈などの身体的特徴や、まばたきや歩行などの行動的特徴の情報を用いて行う個人認証。個人の特徴を基に認証するため「なりすまし」のリスクが低い。

今後の展開

顔認証によるユーザ認証は、非接触で認証が行えるため、使いやすさの向上を目的に導入されている事例が多いですが、今後はアプリケーション利用者の本人認証を確実に行うために二要素認証の市場が増加すると考えられます。業務で検査アプリケーションを使用する際のユーザIDの使いまわしなど、不正利用を防止するためのソリューションとして機能強化を行ってまいります。

出荷開始日

2021年9月

主要製品販売価格

400万円~

株式会社理経について

株式会社理経は、IT及びエレクトロニクス業界のソリューションベンダーとして1957年に設立以来、システムからネットワーク、VR/ARコンテンツ、電子材料・電子機器までさまざまなソリューションを提供しています。国内外の最先端技術や先進的な製品を活用したソリューションを提案し、お客様の業務の効率化、収益の改善などビジネスの発展に寄与します。

所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿三丁目2番11号 新宿三井ビルディング二号館
資本金 34億2,691万円(2021年3月末日現在)
代表者 代表取締役社長 猪坂 哲
事業内容 ・システムソリューション
・ネットワークソリューション
・電子部品及び機器
URL http://www.rikei.co.jp
Twitter https://twitter.com/rikei_pr

※記載されている製品名、社名は、各社の商標または登録商標です。

お問い合わせ

先端技術ラボラトリ
TEL:03-3345-2144(ダイヤルイン)
E-mail:atl@rikei.co.jp
製品ページURL:https://www.rikei.co.jp/product/685/