いまさら聞けない業界用語

01「Jアラートって何?」

このコーナーでは「いまさら聞けない業界用語」と題し、理経が取り扱う商品のなかから、今話題になっているキーワードについてご紹介します。

第1回となる今回は、震災、集中豪雨による洪水・土砂災害、竜巻、火山(噴火)、国民保護情報(ミサイル攻撃やテロ攻撃など)など、私たち国民に被害がおよぶ可能性のあるさまざまな危機が発生した際に、非常に役に立つ「Jアラート」という警報システムについてです。

登場人物紹介

  • えびちゃん

    えびちゃん

    広報部入社7年目。知識豊富でちょっぴり強気な姉御肌。趣味はゴルフとお酒。

  • まなぶくん

    まなぶくん

    営業部入社3年目。好奇心旺盛で打たれ強い性格。自社製品について日々勉強中。趣味はマラソンとお酒。

えびちゃん

はぁ~(タメ息)

まなぶくん

どうしたんですか?ため息なんかついて。

えびちゃん

秋バテかしら。なんだか疲れやすくて食欲がないの。

まなぶくん

え~ホントですか?まぁ、今年の夏も暑かったですからね。
異常気象も毎年続くし、地震もあると、その度に色々考えさせられますよね。

えびちゃん

私はね、不測の事態に備えて災害用伝言板の体験サービスを家族で試してみたり、家には非常用持ち出し袋、会社にはスニーカーと非常食を置いてるわよ。

まなぶくん

すごい!僕は・・・何も準備してないです。

えびちゃん

え?それで何を考えてるの?
何かあったらJアラートからの情報が自治体とか携帯電話事業者から入ってくるけど、その時すぐに動けるようにしておいた方がいいんじゃない。

まなぶくん

Jアラート!出ましたね。
ニュースではよく聞くんですけど、実はよく知らないんです。

えびちゃん

え?知らないの?
Jアラートは通称で、正確には「全国瞬時警報システム」っていうのよ。

まなぶくん

全国で瞬時?なんだか凄そうなシステムですね。
どんな特徴があるんですか?

えびちゃん

最大の特徴は「人工衛星」を使っていることなの。
地震や津波、火山(噴火)の気象情報でしょ。それに弾道ミサイルや大規模テロの有事関連情報とかの緊急情報を、国(消防庁)から住民に瞬時に伝達できるの。

まなぶくん

すごい!ん?
でも、どうやって瞬時に伝達するんですか?

えびちゃん

いい質問ね。
地震で大規模な災害が発生したとするわね?
今までは消防庁から連絡を受けた自治体の防災担当者が、手動で住民に避難情報などを伝達していたの。
だけど、Jアラートでは人の手を介することなく、消防庁が各地方公共団体の設備(防災無線など)を自動で起動させることができるの。

まなぶくん

なるほど、勉強になりますね。
ちなみに、どれくらいで届くんですか?

えびちゃん

消防庁が発信してから、平均10秒以内には住民に対して伝達が開始されるのよ。

まなぶくん

10秒!それは驚きの速さですね。
ところで、住民にはどんな方法で情報が入るんですか?
町中にある行政防災無線だけですか?

えびちゃん

まさか!
例えば、台風が接近していて強い雨が降っていると防災無線が全く聞こえないケースもあるでしょ?そんな時でも地域の住民全員に情報を伝えられるように、携帯メールとかFM放送、それにケーブルテレビとかね。
あらゆる通信手段を使っているの。

まなぶくん

確かに携帯電話に情報が入ってくるのは便利ですね!
伝達される情報って、どんな種類があるんですか?

えびちゃん

システム開発当初から決められているのが、緊急地震速報などの地震情報。
大雨、洪水などの気象情報もあるよね。
その他に津波や火山噴火警報、弾道ミサイル情報なんかがあって、18種類もあるのよ。

まなぶくん

あ、知ってます!
緊急地震速報って、地震が発生したときに携帯電話とかTVから突然警報音が鳴るアレですよね?鳴った瞬間はものすごくビックリします。
でも大震災の時は一秒でも早く避難しなきゃいけないし、被害を軽減することもできるし、すごいシステムですね。
配信される情報ってその後も追加されるんですか?

えびちゃん

ここ数年、大きな自然災害が各地で発生してるでしょ。
そんな災害を防ぐために、2011年には「土砂災害警戒情報」「記録的短時間大雨情報」「竜巻注意情報」「指定河川洪水予報」が、2014年には警報の基準をはるかに超える豪雨や大津波、噴火や火砕流のおそれが大きい時など、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合に発表される「特別警報」も追加されたの。

まなぶくん

異常気象の規模も毎年大きくなっているけど、発生情報を少しでも早く知ることができれば対策がとれますね。

えびちゃん

そうね。
「Jアラート」は住民の安心と安全作りに役立っているのよ。
ちなみに、Jアラートはもともと理経が考えたシステムだって知ってた?

まなぶくん

えっ!
理経が考えたシステムなんですか!?

えびちゃん

そうよ。
机上の空論で実現は難しいと言われていたこのシステムを、2004年に理経が消防庁に提案して、消防庁と協力して自治体での実証実験を繰り返してシステムを確立したの。
その後、システム機能を向上させて、2010年に全国都道府県の自治体に一斉整備されることになったのよ!

まなぶくん

へえ~。
それなら、理経がこのシステムの基盤を作ったと言っても過言ではないんだ。
理経は実際にどんな商品を販売しているんですか?

えびちゃん

Jアラートに必要な受信機や同報系防災行政無線 自動起動装置というものを開発して提供しているの。
それにハードだけじゃなく、各自治体の地域の特徴を十分に考慮した防災情報システムの提案と構築も行っているの。

まなぶくん

なるほど。
理経は防災情報システムの提供を通じて、社会貢献を行っているんですね!

えびちゃん

ただ、Jアラートに必要な受信機などの設備は、ほぼ全国の自治体に整備されたのだけど、瞬時に住民まで情報の伝達が可能になる自動起動機の整備は、1,359団体/1,742団体(78.2%、H25年5月現在)と普及が確実に進んでいるとは言えない状況なのよ。

まなぶくん

そうなんですか。
普及率100%になれば、悲しい事故や災害も軽減できそうですね!

えびちゃん

そうね。
地域住民が安心して生活できる良いシステムを提供できるよう頑張りましょう!

概要図

Jアラート概要図

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全国瞬時警報システム「Jアラート」

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(2014.10.8 掲載)