Rikei magazine
知って得する理経マガジン

(2026.3.31 掲載)
26「PFAS」編
このコーナーでは「いまさら聞けない業界用語」と題し、理経が取り扱う製品のなかから、今話題のキーワードについてご紹介します。
世界各国で製造や使用の規制が進められている「PFAS(ピーファス:有機フッ素化合物)」。皆さん、ご存じでしょうか?私たちの、とても身近にあるものに使われている化学物質です。人体や自然環境に有害とされており、環境問題の一つとして注目されています。
今回は「PFAS」がどんなものなのか、どんな対策ができるのかをご紹介します。
登場人物紹介
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広報部入社7年目。知識豊富でちょっぴり強気な姉御肌。趣味はゴルフとお酒。
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営業部入社3年目。好奇心旺盛で打たれ強い性格。自社製品について日々勉強中。趣味はマラソンとお酒。
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おはようございます。朝からパワー全開な感じですね。何かありました?
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おはよう!昨日の夜中、久しぶりに映画を観たの。20年以上前の作品で、法律の知識もないシングルマザーが巨大企業の水質汚染で訴訟を起こして奮闘する話なんだけど。主人公がとにかくパワフルでスカッとするのよ!私も頑張らなきゃっ、て気分にさせてくれるわ!
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へえ~、先輩が好きそうな映画ですね。水質汚染か。そういえば、先日もニュースでやってましたね。えーとなんだっけ。ピー、ピー…ピーナッツ?じゃなくて…
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ピーファス、でしょ。PFASよ。
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あ!それです。ピーファス。水道水から高濃度のPFASが検出されたって。家の水道水は大丈夫かな?って不安になりますよ。あれって、何なんですか?
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PFASは撥水・撥油性や耐熱性に優れていて、さまざまな用途で幅広く使用されている人工化学物質よ。自然界で分解されにくくて、環境中に残留しやすいから「永遠の化学物質」とも呼ばれているわ。ちょっと質問するわよ。
Q:PFASが使われてきた製品は何だと思う?
1.調理器具 2.防水加工の衣類 3.化粧品 4.工業製品 -

フライパンの焦げ付き防止は、剥げてきたら使わないって聞いたことありますね!1.の調理器具かな。
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ブブー!今、挙げたもの全部よ。水や油をはじく、持続性、耐熱性を高めたりね。とにかく、いろいろな用途で便利に使われてきたの。
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え!?そうなんですか。確か…10年前、登山用で買った防水加工のウェアは大丈夫かな。それってまだ使われているんですか?
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PFASの中でも、PFOAやPFOS、PFHxSは多くの国で製造や使用が禁止、規制されているわ。もちろん日本でもね。ただし、別のPFASが使われる場合もあるの。PFASは1万種類以上存在し、未規制の物質も多いのよ。
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1万種類!すごいな。そもそも、なんで水道水からPFASが検出されるんですか?
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どうしてだと思う?質問で返していい?
Q:なぜ、水道水からPFASが検出されるのでしょうか?
1.過去にPFASを製造・使用していた工場からの廃水が原因
2.空港や米軍・自衛隊基地、石油化学プラントや製油所などで使われていた泡消火剤の使用で、地下水や河川、土壌に流出したのが原因 -

んん~、両方ありえそうですよね。
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正解。両方よ。自然界で分解されずに地下水や土壌に蓄積されたPFASは、通常の排水処理では除去できないの。結果、私たちの口に入る可能性があるわ。
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なるほど。知らないうちに体に入ってるかも、ってことですね。
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飲料水などを通じて人体に蓄積されることで、発がん性や免疫機能低下、生殖・発育不全などの健康リスク、さらに、生態系や自然環境にも影響を及ぼすことが指摘されているわ。
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血の気が引くくらい、やばいじゃないですか。どうしたらいいんでしょう?
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まずは知ること、購入するときに製品を選ぶことが大事よね。水道水にはなるべく浄水器を取り付けるとか。調理器具、防水加工のウェアや防水スプレーも、PFASフリーの製品が出てるわよ。
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活性炭フィルターですよね。それなら付けてます。家はそれでなんとか対策できるとしても、もっと何かこう、根源にアプローチできることってないんですかね。
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いい質問ね。あるわ!理経で販売を開始した「PFAS吸着用イオン交換樹脂」よ。
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おぉ、きましたね!イオン交換樹脂?活性炭以外でもPFASは除去できるんですか?
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PFAS除去として活性炭が広く使われているわ。でも、室町ケミカルさんが開発した「PFAS吸着用イオン交換樹脂」は活性炭に比べて、5~10倍、吸着容量が大きいの。そのため、少ない量で長期間の使用が可能で、コスト削減にもつながるわ。
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そういえば、PFASを吸着した使用済みの活性炭を外で長期間放置したら、土壌に流れ出した、みたいなニュースもありましたよね!
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あら、ニュースを見るようになったのね。「PFAS吸着用イオン交換樹脂」はね、化学的な吸着で、一旦吸着したPFASが遊離しにくい特徴もあるのよ。それに、規制対象のPFASはもちろん、幅広いPFASの吸着・除去ができるわ。
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すごいじゃないですか!
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でしょ。これからPFASが高濃度で検出される懸念のある企業や自治体に向けてアプローチしていくわよ。
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社会に貢献できる製品が新たに加わると、僕も頑張らなきゃって気分になりますね。では、今日も頑張りましょう!
製品紹介
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コンポーネントソリューション部 マテリアルグループ
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