AR/VR
(2017.3.23 掲載)
10「AR・VRって何?」
このコーナーでは「いまさら聞けない業界用語」と題し、理経が取り扱う製品のなかから、今話題のキーワードについてご紹介します。
昨年から話題になっている「AR」と「VR」。なんとなく聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
『でもこれってゲームとかアミューズメントの話でしょ?』と他人事のように考えているあ な た!
現在、多くの企業がさまざまな分野に活用できないか開発が進められています。今回は、新規ビジネスのトリガーともなる「AR」と「VR」について、まなぶ君と一緒に学んでいきましょう!
登場人物紹介
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えびちゃん
広報部入社7年目。知識豊富でちょっぴり強気な姉御肌。趣味はゴルフとお酒。
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まなぶくん
営業部入社3年目。好奇心旺盛で打たれ強い性格。自社製品について日々勉強中。趣味はマラソンとお酒。
まなぶ君、おはよう。随分とご機嫌ね。
え?ああ、先輩、おはようございます。ご機嫌の理由聞きたいですか?
・・・。興味ないけど、しょうがないから聞いてあげる。
えっ!ひどい。ぜひ、聞いてください♪ 昨日、位置探知ゲームアプリやってたら、レアキャラが出てきてウハウハなんですよ!このキャラ出すのにどれだけ歩いたか・・・。結構大変だったんです。このキャラの出現により、自分のコレクターランキングもかなり上位になるはず…。
はいはい。もう分かったから、お話は終了。
えー!ひどい!!
ってゆうか、私も知っているわよ、そのゲーム。
まじですか!? 先輩、そういうのやらない人かと思ってました。
広報という仕事上、流行りには敏感なの。そのゲームって、地図情報とリンクして現実世界にキャラクターを登場させるやり方と、普通にゲームの画面でやるやり方と2種類あるわよね?で、ある特定の場所に行くと、キャラクターが登場してその捕獲数を競う、と。
さすが、お詳しい・・・。
まあね。ただこの技術、ゲームだけじゃなくて、他の分野にものすごい広がりを見せているの知ってるかしら?
えっ!本当ですか?ゲームの世界だけだと思ってました!
そもそも、この2種類の方法をなんていうか知ってる?
えっと、確か、現実世界みたいな環境をCGで見せるのが「VR(Virtual Reality)」で、ゲームの画面内で映像の上にキャラを登場させるやり方が「AR(Augment Reality)」という技術ですよね。
その通り!仮想世界を含めた色々な体験を時間や空間を超えて、まるで現実世界のように表現するのが「VR(仮想現実)」。そして、現実世界で人が感知する情報に「何か別の情報」を加えて表現するのが「AR(拡張現実)」よ。
うわ、何か日本語にすると途端にとっつきにくくなりますね・・・。
そうかもね。丁度サンプルがあるから見せてあげる。まず、「AR」ね。さっきはゲームアプリでの使用例だったけど、これは広報活動での使用例。車の紙広告なんだけど、スマホでのぞいてみて?
(スマホで広告をのぞき込む)おぉ!!先輩、これすごいですよ!静止画だったはずの広告が動いてます!しかも、音楽まで!CMが流れてます!
ね?すごいでしょ。「AR」はさっきも言ったけど、あくまでも現実の世界に、目で見た情報+αの特別な情報を得ることができるの。使用例はエンターテイメントをはじめとして、広告やプロモーション、教育の現場でも使用されているわ。
本当にすごいです!未来の技術って感じですね。じゃあ、「VR」はどうなんですかね?
じゃあ、このヘッドマウントディスプレイをつけてみて。
は、はい・・・。ドキドキしますね(ヘッドマウントディスプレイをのぞき、映像がスタートする)。う、うわ~!!!建物のなかを歩いています。えっ、火事??火が出てる!階段がある・・・けど非常口は??えっ、どうしよう。煙がすごくて前が見えません。うわっ火がー!
(ヘッドマウントディスプレイを外す)大丈夫?現実世界に戻ってきた?
は・・・、はい。すごくリアリティーがありました。自分がその世界に入り込んじゃったような感じです。
そうね。仮想の世界や空間に入り込み、あたかも現実世界で体験したかのような感覚を得ることができるのが「VR」よ。
ふ~。技術の進歩はすごいですね。ってゆーか、この流れはもしや、理経でもこの技術を扱う部署があるということですか?
いい勘ね。その通りよ。「AR」「VR」ともに、理経の技術や製品として売り出そうと挑戦しているの。とくに両技術を使用した防災関連業界での活用を主に目指しているわ。
え~!すごい!同じ会社なのに知りませんでした。
まだまだ勉強不足ねぇ(笑)。たとえば、災害時停電になったとき、非常口を探すのって、結構大変でしょ?足元も暗いし。そこで、AR読み取り用の専用アプリを事前にダウンロードしてもらって、「AR」で非常口までの行き方を示した矢印を空中に浮かび上がらせて見せたりね。矢印が立体的に見えれば、避難がスムーズにできるでしょ?
確かに!自分のいる位置と照らし合わせて表示されると分かりやすいですね!
「VR」だと、今は火災現場での避難や、消火などの訓練に使えるわ。さっき、まなぶ君が見たような映像世界に入り込むことで、災害時の避難訓練がより身近になるの。ヘッドマウントディスプレイがあれば、時間と場所を選ばず、いつでも訓練できるってわけ。
なるほど。実際の避難訓練とか消火訓練って大掛かりに準備しないと、ですもんね。準備や調整にものすごいコストと時間がかかる。危険も伴いますね。でも、「VR」技術を使用すればその負担が大幅に軽減できる、というわけですか!
そのとおり!実際に2月には埼玉県鴻巣市の防災訓練に協力して、好評だったのよ。これら両技術はますます活用できる分野が広がっていくわね。
そうですね。僕の位置探知ゲームアプリからこんな壮大な話になるとは。理経もなかなかやりますね。僕はまだまだ勉強不足ですね(汗)
ところで、まなぶ君、レアなキャラをゲットしたって言ってたけど、コレクターランキング世界何位なのよ?
えっ。僕、全然だめです。1万位にも入れません。あ、でもこの “Ebichan” って日本人すごいんですよね~ 日本人で世界ランキング3位って、あれ?この「エビチャン」ってまさか・・・!?
じゃあ、レアキャラの情報があったら教えてね。今日はこれから打ち合わせなの。レアキャラゲットもいいけど、まずは自分の仕事、しっかりね!
えっ、ちょ、ちょっと、世界ランキング上位になる方法教えてくださいよぉ~~~
製品紹介
- 避難体験VR
VR(バーチャルリアリティ)を活用し、火災現場からの避難を模擬体験できる防災訓練用機材です。
火災現場から脱出するまでの一連の流れを、最新のVR映像を活用して体験できます。既存の訓練機材と比較して準備コストが少なく、またVRならではの臨場感ある防災訓練を可能にします。
お問い合わせ
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- 伝送・配信システム営業部 システム営業グループ
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- 03-3345-2182
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- sales-csg@rikei.co.jp