いまさら聞けない業界用語

06「4K・8Kって何?」

このコーナーでは「いまさら聞けない業界用語」と題し、理経が取り扱う製品のなかから、今話題のキーワードについてご紹介します。

今号では、最近よく聞く言葉「4K・8K」についてご紹介します。なんとなく聞いたことはあるけれど、実際何のことだかわからない…。スマホが「4K」に対応したという話も聞くけどピンとこないな~。と考えている方、朗報です!
一緒に基本から知識を深めていきましょう。

登場人物紹介

  • えびちゃん

    えびちゃん

    広報部入社7年目。知識豊富でちょっぴり強気な姉御肌。趣味はゴルフとお酒。

  • まなぶくん

    まなぶくん

    営業部入社3年目。好奇心旺盛で打たれ強い性格。自社製品について日々勉強中。趣味はマラソンとお酒。

まなぶくん

先輩、おはようございますぅ!

えびちゃん

まなぶ君、おはよう。また二日酔い?眠たそうね。

まなぶくん

違いますよぉ~ 年末の紅白歌合戦を録画したの見てたら寝るのが遅くなっちゃって。僕の推してるアイドルグループが本当にかわいくてかわいくて。その場面だけ何回も見まくってたら、外が明るくなってきちゃって…(汗)

えびちゃん

はぁ、そうなの…。もう2月過ぎよ。いくら好きでも、まだ紅白見てるなんて・・・。いつまでお正月気分でいるの?

まなぶくん

本当は生で見たかったんですよ!あのコたちのかわいさをしっかり目に焼き付けたくて。
だけど、会場で見るにはチケット入手が困難で…。結局家で見ました。

えびちゃん

確かあの時、8Kスーパーハイビジョンパブリックビューイングが実施されてたと思ったけど。行かなかったの?

まなぶくん

えっ!?何ですか!それ??

えびちゃん

紅白歌合戦をね、8Kスーパーハイビジョンカメラで生中継して、映画館とかライブ会場でパブリックビューイングをしてたはず。

まなぶくん

「8K」…?パブリックビューイング???あ~、確かに最近「4K」とか聞くようになりましたよね…。でも“K”が一体何を示してるのかさえ…よくわからないかもです。

えびちゃん

基本から説明すると。
“K”っていうのは1,000を表すK=キロで、4Kは4,000、8Kは8,000の解像度、つまり「キメの細かさ」を表すの。「4K」の解像度は今のフルハイビジョンのテレビ放送(2K)よりもきれいに見えるし、「8K」はその上だから、よりリアルな質感を表現することができるわね。
・2K…1920ピクセル×1080ピクセル
・4K…3840ピクセル×2160ピクセル
・8K…7680ピクセル×4320ピクセル
ただ、映像は解像度が高い分、データの容量も大きくなるのよ。

まなぶくん

へえ~そうなんですね!
でも、普通の機材でデータを送ったり受けたりするのは難しいってことか~。せっかく綺麗な映像が見られるのにもったいないです…。でも、あ!僕聞いたことありますよ!映像データを圧縮して送受信する方法。確か理経で扱ってる製品にありますよね。

えびちゃん

そう!勉強の成果が出てきたわね。理経ではビデオエンコーダーと言って、映像を圧縮して送信しやすくする装置を扱っているわ。この製品のおかげで「4K・8K」といった大容量の映像データも送りやすくなるのよ。

まなぶくん

なるほどですね。先輩!そこで質問があります!実は僕、アイドルと同じくらい海外サッカーが好きなんです!スカパー!で見てるんですけど、その映像もいつか家庭用に「4K・8K」に対応しますかね?本場にいるような臨場感のある試合を家のテレビで見たいな~

えびちゃん

衛星放送に目を付けるとは!そうそう。光ファイバとかの有線で情報を伝達する方法はさっきも話したように、映像の圧縮を利用すれば可能だけど、衛星放送のようなさらに限られた帯域を利用する場合は、送受信できる情報量もさらにより制限されるわ。

まなぶくん

確かに。海外サッカーのスーパープレーの臨場感を家のテレビで感じるのは無理か~

えびちゃん

でもね、理経では最新のモジュレーション(変調方式)に対応した衛星放送用のモジュレータ(変調器)も扱っているの。そのモジュレータを利用したシステムさえあれば、映像の圧縮と併せて「4K・8K」の高画質データを衛星通信に乗せて送受信することも可能になるわ。

まなぶくん

海外のスポーツを高画質で送受信することが出来れば、国際的な試合を家で楽しむことも夢じゃないってことですね!

えびちゃん

そうね。2020年に向けて、世界中の人たちに綺麗で見ごたえのある映像を届けるためにも、この伝送技術が進歩していけばいいわね。特に、NHKは世界に先駆けて「8K」を手掛けているのよ。

まなぶくん

だから、紅白歌合戦のライブビューイングでは「8K」の映像を映すことができたんですね。あぁ~見たかった。「4K・8K」の映像だったら、ライブ会場にいなくてもアイドルの躍動感を感じられるし、顔に近づいても怒られないし…。最高ですね!!!

えびちゃん

さすがにそれは気持ち悪い…。高画質映像の伝送技術は日進月歩で技術の革新が続いているの。見逃せないわね。

製品紹介

「ビデオエンコーダ」

限られた帯域を使って伝送できるよう、映像・音声をデジタル圧縮する放送用機器です。
Cisco Systems社、Ericsson社などの製品を取り扱っています。
この他、映像・音声データを多重化したり、セキュリティのためのスクランブリングを行う機器やデコーダなども同様に取り扱っており、システムとしての提案が可能です。

「衛星放送用モジュレータ」

国際規格であるDVB-S、S2、S2Xや、NS3などの方式でモジュレーションが可能です。
4K映像など、大容量コンテンツには最新技術であるDVB-S2XやNS3がより効率良く、最適です。Comtech EF Data社などの製品を取り扱っています。
この他、アンテナや増幅器、周波数コンバータなど、衛星通信で必要な送信設備をシステムとしての提案が可能です。

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伝送・配信システム営業部 システム営業グループ
TEL:
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(2016.2.23 掲載)