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電車内や駅の映像を運転席からリアルタイムで確認!
運転士の安全確認業務を助ける鉄道向け近距離無線「TerraBridge」

昨今、走行中の電車内での傷害事件が相次いで起こり、昨年12月には国土交通省が、鉄道各社が今後導入する列車内に防犯カメラの設置を義務化する方針を決めました。このように、今、電車内での防犯カメラの必要性は高まっています。そこで活躍するのが、今回ご紹介するRADWIN社の鉄道向け近距離無線「TerraBridge」です。

鉄道の車両間で無線通信

昨今は「車両で撮影した映像を、リアルタイムで車掌や運転士が確認できるようにしたい」との要望が多い状況です。そのためには、各車両に設置された防犯カメラがネットワークで繋がっている必要があります。新しい車両は連結をするとネットワークも自動的に繋がる仕組みになっていますが、鉄道車両は製造後30〜40年間は利用されるため、ネットワークの概念がない時代に製造された古い車両もまだ現役で走っています。防犯カメラ自体は古い車両にも後付けで取り付けることができますが、車両間ネットワークに関しては連結部分にそのような機構がないため、後付けが不可能です。そこで車両間をネットワークで繋いでくれるのが「TerraBridge」の車両間通信機能になります。この機能により、運転士は運転席からリアルタイムで車内の映像を確認することができます。

車両と駅の無線ネットワーク構築

駅で電車が発車する際に、駅員がホームで駆け込み乗車をしないよう注意し、最後尾の車両からは車掌が顔を出して安全確認。大きな駅であれば、モニタにカメラ映像が投影されているなどは、皆さんも電車を利用する際によく目にする光景ではないでしょうか。

地方のワンマン鉄道などでは、そのような業務をすべて運転士が一人で対応するため、非常に大変です。この「TerraBridge」を介して車両と駅との間で無線通信をすることにより、駅にある防犯カメラの映像を運転席のモニタに映すことができるので、運転士の負荷軽減に繋がります。

鉄道規格に準拠

鉄道に搭載される通信機器を利用するには、鉄道規格に準拠している必要があります。
「TerraBridge」も下記の耐振動規格、耐燃性規格に準拠しています。

<鉄道規格準拠>

鉄道用途のEMC:EN50121-3-2,EN50121-4ClassB,EN50155
鉄道用途の電子機器:EN50155,IEC60571
衝撃&振動:EN61373,EN50155,IEC60571

<防火標準準拠>

防火材料:EN45545-2

60GHz帯無線のため、免許も不要です。無線通信は距離が数10cmと近すぎると電波が強すぎてかえって通信ができなくなることがあるのですが、その点も自動調整してくれます。

理経では、鉄道各社を始め、車両メンテナンス会社など鉄道関連の企業へ本製品を販売し、安全確認業務に欠かせないインフラの構築に貢献します。

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(2022.3.25 掲載)