わが社のイチオシ ピックアップ製品・事例紹介

医療やスポーツ科学で使われる3D製品とは?

理経では製造業向けに製品開発プロセスの試作などで利用される3DCADやCGデータをダイレクトに造形できる3Dプリンターと周辺機器を扱っていますが、それ以外に医療やスポーツ科学分野で使われる超高速3Dキャプチャ・解析システム「3dMD Imaging System and Software」も販売しています。

数年前、某大学歯学部からの問い合わせをきっかけに取り扱いを始めた3D製品をご紹介します!

身近になった3D

「3D」は「three-dimensional」の略語で「3次元」を意味し、物体構造などのモデリング、立体視などを指す言葉ですが、皆さんは「3D」と言われてどんなものを連想しますか?
スマートフォンをお持ちの方は、3D地図のアプリが提供されているので利用されている方も多いのではないでしょうか。数年前から3Dプロジェクションマッピングも注目されています。プロジェクターなどによる映像データを物体や建築物など立体面の形状にあわせて投影することで、特殊な視覚効果を生み出す映像技術です。360度どこからでも見ることが出来るためイベントには最適で、日本各地で行われています。

リラックスしたトイレ空間を演出するために3Dサウンドを搭載したトイレまであるようです。人体や物体を計測して3Dプリンターで模型やフィギュアを作ったり、毎号付いてくるパーツを組み立て、マイ3Dプリンターを完成させるパートワーク雑誌まで販売されています。

映像や音響など感覚(体験)としての「3D」、CGデータやプリンターなどの空間(物質)としての「3D」、さらにそれらを融合した「3D」まで。
ここ数年で私たちの身近なものとなっていますね。

理経の取り扱う3D製品って?

さまざまな分野で活用が進んでいる「3D」ですが、医療分野においては、医療費の軽減、身体への負担の軽減、早期発見、診断・治療の向上などの理由から3D画像を用いた検査や手術、3Dプリンタを用いた再生医療など、飛躍的に進歩し活用されてきています。

理経が取り扱う米国3dMD社の「3dMD Imaging System and Software」は、被写体を超高速で瞬時にキャプチャする撮影システムと、撮影した画像データを高精度に3D化し、解析を行うことができるアプリケーションが一体となった画像・解析システムです。

3Dデータを作るには、被写体をキャプチャ(データの取り込み)することから始まります。被写体へレーザーを当てたり、キャプチャ装置を周回して撮影したりしますが、「3dMD Imaging System」の大きな特徴は、レーザー光線を使用せず1.5ミリ秒という超高速での撮影にあります。ブレにくく、乳幼児など「じっとさせることが難しい被写体」の撮影にも最適で、最小構成(カメラ2台:頭部顎顔面)の撮影システムからカメラ台数を拡張することで、360度の全身撮影も可能となっています。
さらに、3dMD社では静止画像のシステムに加え、4D(3D動画)のキャプチャーシステムも販売しています。

人体の一連の動きを連続で3D化するキャプチャ技術は、スポーツ科学研究分野を中心に、世界中で採用が広がっています。

どんな所で使われているの?

例えば、上下の歯が適切に噛み合っていない不正咬合(ふせいこうごう)の患者さんに対して、矯正手術前後の変化を確認・解析するためや、顔の動きを研究するため3Dデータ+動画として保存し解析を行うために、口腔外科や形成外科、研究施設などで本システムを導入いただいています。

一般的に日常生活における食べることの楽しさや言葉を交わすことは大きな要素で、これらは口を使い、顔で表現するという働きに関係します。ここに問題を抱える人たちにとっては、健康という点において大きなテーマです。

3Dの活用が身近になってきた現代において、こうしたシステムは日常での生活を支援する存在となっていくでしょう。

お問い合わせはこちら

3dMD Imaging System and Software」について

  • 部署名 : システムソリューション営業部 第1グループ
  • TEL : 03-3345-2170
  • E-mail : 3dmd@rikei.co.jp

3Dプリンター製品群」について

(2015.4.7 掲載)